焼津市I邸 すきま風の調査診断2)

すきま風の調査診断1) からのつづきです。

Iさんは、ハウスメーカーではなくご近所の工務店さんに設計・施工を依頼したようです。
お宅に拝見しましたが、丁寧な仕事の感想を持ちました。
ただこの工務店さん、残念なことにこの当時断熱施工に関してそれほど重要と考えていなかったようです。

事前に数枚の建築中の写真を送っていただきそれを拝見してわかったことがあります。

・壁の内断熱(充填断熱)が内部側でなく外部側に施工されている



検査を行いわかったことは。
以下の写真とコメントを見てください。


・1階床下と外壁及び間仕切り壁間に通気止めがない(根太と土台並行部分)。



・1階床下と外壁及び間仕切り壁間に通気止めがない(根太と土台直交部分)。


 
・1階UBに基礎断熱が無い(UB床が断熱化されていて壁に通気止めがあるわけではない)。
・UBの基礎パッキンが塞がれていない。



・1階UB部分は下屋(2階建ての平屋部分)となっているが、2階建て部分との間に
 断熱材が施工されていない。
・UBの天井上に断熱材が施工されていない。



直接すきま風には関係ありませんが、断熱の欠損となる箇所もありました。

・床下、排水管廻り断熱材の欠損。



・上記と同様、排水管廻り断熱材の欠損。



・外壁廻りの断熱材が横架材まで達していない。


依頼者のIさんには以上の内容を報告しました。
後日、Iさんは工務店さんと手直しについて話し合いをしたようです。