性能表示や長期優良住宅の補強金物は注意が必要

[住宅検査]先日、東京都北区で上棟後のポイント検査を行った。
この段階の住宅検査の項目としては主に木造の構造体、耐力壁や
部材の欠損、補強金物の適切な取り付け、釘の施工の適切さなどです。

この住宅は長期優良住宅と性能表示の設計+建設評価の申請をしている住宅だった。
施工会社は中規模の工務店(社員数60名ほど)
木造2階建の住宅で中間検査は無い、
検査は、瑕疵保険の検査(基礎配筋と上棟後の検査)と
建設評価(性能評価の現場検査、全部で4回、4回には上棟後の木造躯体の検査も含まれる)と
イエンゴのポイント検査(上棟後と雨仕舞)

以前から現場では指摘もしているが懸念している工事箇所があるそれは
性能表示(長期優良住宅も含む)で要求されている横架材(梁など)の継手と仕口の金物の施工だ。

写真は2階の床梁の継手の金物(ステンレスの板状の金物)が付いているが設計上2枚必要な部分だった、
監督さんに外側にもついているか尋ねたがついていなかったそうだ、
図面には2枚必要であることが記載されてはいるが性能表示特有の表記となっていて
わからなかったらしい。
現場監督さんに聞いたところ性能表示の建設評価は済んでいるとのことだった。
現場では同様な指摘はされたことが無いと言っていた。
後日この監督さんから聞いたところ社内でも同様な指摘を受けたことが無いとのことだった。

性能表示は特殊な表記がされているものもありそれを知らずに見落とすケースは
大手ハウスメーカーでも実際にはある。