世田谷MS邸上棟検査

世田谷の三軒茶屋MS邸の上棟検査  検査日:2011/12/17

都内は以前一宅地だったところを何分割に分けた土地が多く、
間口が狭くそれに比べ奥行きがある敷地が多いのが
最近の新築住宅の特徴です。
敷地面積も狭く、高さも斜線などで押えられているため、
3階建て、半地下の住宅が多くなります。

MS邸も1階床が地盤面より下で3階建てです。

間口が狭いため間口方向の耐力壁が不足する関係から、
耐力壁を抱き合わせで設計してありますが、(以後、ダブル耐力壁と勝手に命名
そのような所で不具合が発生しているケースを見かけます。

写真は間口方向(梁間方向)のダブル耐力壁の部分です。
HDアンカーボルトが多少曲がって取り付けてありますが、
問題はそこではありません。
外壁側と内側の耐力壁それぞれに片スジカイがありますが、
設計図では内側の耐力壁に両スジカイを設置し、
外壁側の耐力壁には両面に合板を貼って耐力壁とする設計となっています。

2階の片スジカイの方向が逆に取り付けています。

HD金物のナットの締め付けを忘れています。

HD金物の種類を間違えていました。

ルーフィングにピンホールが出来る可能性が有るところは、
止水の補強をするようにしましょう。