HK邸上棟検査

世田谷区の用賀HK邸の上棟検査  検査日:2012/01/21

写真は2階の床下地合板です。
よく見ると釘が途中から打忘れているのがわかります。
木造住宅の検査で耐力壁(スジカイなど)や補強金物のチェックは
よく行われますが、床や屋根面も重要なんです。

今度は外壁の耐力壁(構造用合板)ですが、
軒先に沿って水平な部分の釘打ちを忘れているようです。

この検査で一番問題だったのは下の写真の部分。

合板が外壁から突き出ているのがわかると思いますが、
1階2階共、道路に面する間口いっぱいにこの庇を施工しています。
デザイン的に薄くシャープ感をだすためだと思いますが、
合板を横架材(梁)の下に挟み込んで庇下地としています。

じつはこの部分4箇所の耐力壁が有るのですが、この合板で上下を分断されています。

普通の納まりには意味があります。

それを崩す場合は細心の注意が必要です。
デザインも重要ですが、よく考えず、
安易に施工すると結果的に安全性を犠牲にした建物となってしまいます。
よく考えて設計し施工するという当たり前のことが難しい時代なのかもしれません。