船橋市S邸 1階床の不具合の調査&構造躯体の確認 1)

2012/10/中旬S邸の建物調査の依頼をしてきたのは、
主に首都圏で大規模から小規模の土地開発と住宅の建設
も行っている業者です。

この業者から当会への依頼内容は概ね、
 「当社で施工した住宅の1階床に不具合があり、下地を含めた床をやり替えるため、
その施工の確認をお願いしたい」との内容でした。
当会では、業務を行うにあたり、あらかじめ施主であるSさんにお会いして今までの経緯などをお聞きすること、
また当会が確認する必要があると判断した場合は調査確認を追加することをあらかじめ了承していただき、
調査・確認を行うこととしました。

業者の工程表によると、11月第二週から撤去工事が始まるようになっていたため、
その前にSさんは仮住まいに移る必要があり、引越し前にSさん宅に訪問しました。

今までの経緯は概ね以下のようです。
業者は8月上旬S邸の3ケ月点検時、Sさんより1階リビングのフローリングの床が一部膨れている指摘を受け、
9月になり床の一部を剥がして確認してみようということになったようです。
9月中旬一部床を撤去した箇所を建材メーカーが確認、
10月初旬になっても建材メーカーからの返答がないと、業者から報告を受けた。
その頃に床のフローリングから水が染み出してきた、S邸のリビングは温水床断熱を採用していて、
床暖房の工事業者が確認すると温水パネルから漏水していることがわかる。
・・・・・床下は水たまりになっていたそうです。

Sさんは引き渡し当初より床フローリングの一部膨れを訴えていたようですが、
すぐには対応してもらえず、3ケ月点検時後にようやく一部を撤去し確認することになったが、
今度は床から水が染み出るという新たな不具合が発生し、この業者の全てが信用できなくなったようです。
Sさんより今までの経緯や不安な内容をお聞きし、業者から依頼があった是正工事の確認に加え、
撤去時の確認と1階床撤去時にわかる躯体の確認&土台の含水率の確認を行うことを提案し、実施することとなりました。

船橋市S邸 1階床の不具合調査&構造躯体の確認2)につづきます。